家庭崩壊から家族再生へ ~息子からのメッセージ~
- miross lab
- 2019年7月6日
- 読了時間: 5分
親子で参加したLifeコースで長男に向き合い本音を聞いた。家庭崩壊の恐怖をかかえ、必死に生きてきた人生のプログラム…そのからくりを初めて理解できたとき”長男をダメにした”という罪悪感は払拭された!そして、彼が両親に伝えた心からの言葉とは・・・。

『家庭崩壊から家族再生へ~息子からのメッセージ~』
□ 鶴田 美貴子さん 50代 女性【兵庫県】
夫婦関係も家族関係も最悪の殺伐とした毎日、明日の食費のお金にも困る、そういった現状維持を打破したいため、ミロスに触れ続けると覚悟を決め、その結果、家族、会社、経済が以前とは全く違う状況に変化しました。
「長男の人生をダメにしてしまった」という大きな“罪悪感”
自分の中で未消化のままにしてきたこのことも、次第に癒えていき、長男と向き合うことが出来るようになりました。徐々に閉ざしていた息子が開きはじめ、今回、彼と一緒に Life コースに参加することができたのです。
何故私が、そこまで強烈に高い理想を描き、必死に頑張ってきたのにもかかわらず失敗したのかをハッキリと理解することができ、それを、息子が理解し受け入れてくれたのです。
大きな期待と理想を持って結婚し、長男に続き年子で 3 人の娘達が生まれ、理想の子育てに必死に頑張ってきました。
特に長男には、将来困らないように安定した職業、高学歴が幸せだと思い育てました。
近所の警察署で剣道を習わせ、精神も鍛えられるし、将来公務員である警察官になれるかもしれない。息子に剣道は向いている!という一方的な思い込み。
その他習い事、塾など一週間ビッシリとスケジュールを組み、勉強する息子の後ろで木刀や竹刀を持って監視をし、進学の選択肢も息子に与えず、剣道が盛んな高校へ進学させ、部活に打ち込ませました。
ところが、“息子の崩壊の日”は突然やってきたのです。 高校2年の終わりに腎臓病を患い長期入院。剣道の選抜から外され、大学受験に失敗。
そこから思い描いた理想の息子像は一気に崩れていきました。
あっという間に引きこもり、家庭内暴力を繰り返すようになってしまったのです。
当時、夫は単身赴任で非協力的に見え、夫婦関係も娘達との関係もどんどん悪くなり、家族がバラバラになり、最も恐れていた家庭崩壊になっていきました。そんなどん底の時にミロスに出合ったのです。
Life コースの空間で、息子から 『母を恨んでいます。僕の自由はどこにもなかった!』とストレートに言われた言葉は深く突き刺さり、瞬時に『貴方の為だけにあんな事もこんな事もしてあげたのに!』という悔しさと、怒り、悲しみで胸が張り裂けそうでした。
しかし、生まれてきてくれた時の喜びもいつしか忘れ、親の理想の息子像を創り上げる事だけになり、子供の声など一度も聞いてこなかったということが理解できました。
今回、初めて息子の本音をしっかりと聴け、なぜ、こんなに過度な期待をし、子育てしてきたのか、自分自身に深く向き合う事ができました。
私の生まれ育った家はごく普通の家族でした。
しかしある日、幸せな日常が一変したのです。
父の不倫旅行中の交通事故で、相手の男の子が亡くなってしまったのです。
幸せだった家庭が突然ガラガラと音を立てて崩れていきました。
母親から笑顔はなくなり、異常なまでに怯えていたのを覚えています。
『父は犯罪者』
幸せな家庭を壊した酷い男だと恨み、それ以来、父は罪悪感の塊で、弱々しい頼り無い父親にしか見えなくなってしまいました。このことが原因で、結婚や家族、その後の人生に異常なまでに“安定”という理想を求め、長男には公務員になって安定して欲しい!と思うようになったのです。
今回の親子参加の Life コースの空間で、家庭崩壊の恐怖をバネに安定を求めて生きるプログラムだった事を知り、やっと受け入れられたのです。
『そんな事があったのか!だから木刀と竹刀を持っていたんだ!』と、息子は初めて受け入れてくれました。
また、食が細く野菜嫌いな息子の為に小さなお弁当に工夫をしていた事もLifeコースの空間で出てきた時は「知らなかった!」と母親である私を理解してくれ、とても癒されました。
引きこもりだった息子と本音で話し合えた 1 ヶ月間(Lifeコースの期間)は豊かさしかありませんでした。息子から投げつけられた言葉を逃げずに真正面で受け入れられ、ようやく自分の愚かさを認めることも出来ました。
息子の最後の感想には、母親である私と初めて、今までの辛い事を話す機会があったことに感謝が綴られていました。
自分が息子の人生を壊してしまったという罪悪感は全く反転し、「理想の息子に成長してくれた」という喜びに変わりました。
数日後、 4 年ぶりに家族全員で食事をしました。
四人の兄妹が素直にお互いの事を話し、自分から楽しそうに妹達の会話に入る長男には、過去の閉ざした姿はもうありません。
息子は私と夫に、『今まで色々ありましたが、生んで育ててくれてありがとう。』と恥ずかしそうに感謝の言葉を言ってくれました。
それに続き、妹達もそれぞれ感謝を伝えてくれ、自分も夫と四人の子供達に感謝を伝える事ができました。
本当に考えられない奇跡です。思い込みでつくりあげた家庭崩壊を、こうして乗り越えられ、本当の家族再生がスタートします。
絶対平和という、壮大なストーリーを自分自身のストーリーとしてこれからも楽しんで歩んでいきます。
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